今日の散歩道(259)~アマナ(甘菜)
この草花を見た事がありますか? 以前は関東以西の里山や田圃の畦道などで、普通に見れたものの様で、球根は甘く食用や薬用に使われていたそうですが、近年は環境の変化や開発により繁殖地域は急激に減少し、現在は幾つかの県で、絶滅危惧種に指定されている「アマナ」と言う植物です。 アマナの名前の由来ですが、球根が甘くて、食用に出来るのが理由のようです。
アマナは中国 朝鮮半島 日本を原産地とするユリ科の多年生植物で、他の草が伸びる前の初春に茎を伸ばし花をつけます。日光が当たる時だけ花を開き、曇りや雨の日は花を閉じます。 花は6弁で花弁の裏には赤紫色の筋が入り、草丈は15センチ程度で、他の草が伸びると、その中に存在を埋没させてしまいます。 子供の頃から、我が家の裏口を出たところの田圃の畦道の決まった場所に、
群生する場所があり、昨日彼岸の墓参で行った時に、蕗の薹を探すのも兼ねて、その畦道を覗くと、今年も同じ場所に略同じ面積で群生していました。 子供の頃、周辺の野山を駆けずり回ったものですが、我が家の田圃の畦の一部の場所以外では目にした事がありませんでした。
山仲春男