今日の散歩道(258)~トサミズキ(土佐水木)
高知県の奥深い山地、陽当たりの良い場所に自生するマンサク科の落葉低木で、別名は「シロムラ」や「蠟弁花」とも呼ばれます。
辺り一面を黄色の花で、春の喜びと華やかさで満たし、春の庭木のアクセントとして好まれ、花の蜜も多くて、ほのかな甘い香が漂います、それに引き寄せられるかの様に、メジロをはじめとする野鳥達を、花の元に呼び寄せるのが知られています。
江戸時代後期の頃から人気が高まり、庭木として広く植えられるように成った様です。 この樹木はミズキに似て樹液が多く、春に枝を切ると、断面から水がしたたる事から、「トサミズキ」との名前がついたようです。
また秋には紅葉が楽しめ、初期の黄金色から次第に黄色、そして最後はオレンジ色に変化します。 実は出来ますが食用不可、種を撒くと発芽率も高く芽生えます。
山仲春男