追憶のオランダ(42)オリボーレン
「オリボーレン(Olibollen)」と言われても、何のことか皆さんお分かりにならないと思います。これは年末になると食べるオランダのお菓子の名前です。勘のいい方なら、この名前からOil Ballという英語を想像され、もし […]
十男の父 🈡 農業・公人・親 3つの顔
11人の子の父としての顔、農家の跡継ぎとしての顔、公人としての顔、など様々な顔が父にはある。父の経歴は以下の通り(「地方自治人事調査会」より主に抜粋)。 尋常高等小学校14歳で卒業、家業の農業に就く。18歳で結婚後に入隊 […]
新加坡回想録(24)クチン・シブ・ムカ
今回は、駐在前に出張で何度も訪れた東マレーシアの町を少し紹介しましょう。今は事情が大きく変わっているようですが、当時は、仕事の関係でしかまず日本人が行くことのないようなところでした。 マレーシアは、地理的には南シナ海を隔 […]
フランスあれこれ25~私は10か国語を話します。
日本の6月は高温で高湿度、私には極めて苦しい季節です。地球の裏のヨーロッパは真逆の環境です。澄み切った青空、緑豊かな自然、花も咲き乱れ人の心も一番晴れ晴れしい季節です。私はこの時期を狙って日本脱出をしましたがその先は旧ユ […]
荻悦子詩集「時の娘」より「笹百合の頃」
笹百合の頃 気がふれている と言う噂の 山の娘が ふいに私の家の庭に降りたち 私に押しつけた 笹百合の花束 私はごく幼かった 目覚めのあとも尾をひく 午睡の夢 椅子に寄りかかり こうしているよりほかない 視 […]
追憶のオランダ(41)ジャンキー風の男に助けられる
ある日、夜遅くまで友人たちと飲んでいて自分でも結構酔ったなと思い、その日に限って車はガレージに置いたまま久しぶりに地下鉄で帰ろうと思ったのです。あとで考えれば最初からタクシーで帰ればよかったものを、あまり深く考えずに地下 […]
十男の母🈡 ほろ苦クリスマス
私が小1、7歳の時のクリスマスの夜のことだ。夕食後、2歳上の兄と口論していた。 「サンタクロースがいると思ってるのか」 「いるよーだ。サンタは絶対いる」 「どこにいるんだよ」 「そりゃ、今はいないけど……とにかくサンタは […]
シンゴ旅日記インド編(その63)戒、戒律、戒名の巻
仏教用語には『戒』の付く言葉が多くあります。五戒、八斎戒、十善戒、戒律、受戒、戒壇院、そして戒名などなど。また『一罰百戒』と言う言葉もあります。 戒とは『いましめ』です。仏教を信じる人が個人で守らなければならないルールで […]
新加坡回想録(23)クリスマス
かれこれもう35年ほど前の話で、記憶が一部なくなっていたので、娘に連絡して事実確認をして書いています。 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~ 12月上旬ともなると街はもうクリスマスムード […]