今日の散歩道~クスノキの紅葉
夜間を通して降り続いた雨が上がり、久々に青空が拡がっています。
クスノキの葉の寿命は一年、老廃物を貯め込んだ古い葉は順次紅葉して落下、3~4週間かけて緑鮮やかな新葉に置き換わり、よく見ると地味な花蕾も付けています。大木のクスノキからの落葉なので、一雨ごと落葉が量的に多く、その都度清掃人は御苦労な事です。
クスノキは、照葉樹林の代表選手で関東以西の神社や公園の巨木は、各地でシンボル的な存在となっており、日本最大の巨木は鹿児島の神社にある「蒲生の大楠」は、幹回り24m、高さ30m、樹齢1,600年と言われ、国指定の天然記念物に指定されています。
クスノキは、中国・台湾などアジアの暖地が原産地で、日本には有史前に伝わったもので、甘い芳香があって、「樟脳の原料」に使われ台湾から輸入されていましたが、現在は防虫剤は石油製品に入れ替わりました。神社に楠の大木が多いのは、独特の香りで虫が寄り付きにくく、厄除け 魔除けの御神木として保護された為のようです。また防虫効果と木目が綺麗で仏像の素材として使われ、飛鳥時代の有名な仏像の大半がクスノキが素材の様です。
山仲春男