しんごのキになる話⑫ すごい植物たちの巻(葉っぱ七変化 その1)
植物の体は大きく分けて根、茎、葉から成り立っています。
えっ、「花はどこに行った」かですって。
あっ、なつかしいですね、「花はどこへ行った」(Where have all the flowers gone?)。
有名な反戦フォークソングですよね。1955年にピート・シガーが、1961年にキングストン・トリオが、そして1962年にピーター。ポール&マリーが唄いヒットしましたね。
すみません、出だしから脇道にそれました。本題に戻ります。
花を構成する花弁、ガク、めしべ、おしべなどは葉っぱが変化したものなのです。
ブーゲンビリアの花のようなものも葉が変化した苞(ほう)というものなのです。
現代の分子生物学によって花の各部分は葉から出来たと証明されました。
花は一般に外側から中心に向かって①がく、②花びら(花弁)、③おしべ、④めしべで構成されます。それらは三つの遺伝子A、B、Cの組み合わせによりそれぞれの部分となるのです。
- Aのみの遺伝子⇒がく
- AとBの二つの遺伝子⇒花びら
- BとCの遺伝子⇒おしべ
- Cのみ遺伝子⇒めしべ
そして、ABC三つの遺伝子が現われないと葉になるのです。これは「ABCモデル」と言われます。
18世紀のドイツの詩人ゲーテは「花は葉の変形したものである」と「植物恋愛論」の中で書いていましたのでそれが証明されたことになるのですね。
(葉っぱ七変化 その2 につづく)