しんごのキになる話⑪ すごい植物たちの巻(フィボナッチ数列 その4)

それらを知ってから私は散歩の途中で草花を見ると立ち止まって花の数や、葉の生え方を見るようになりました。それで散歩の歩数が稼げなくなっています。

なお、葉には単葉と複葉があります。

その見分け方は単葉は茎に対してらせん状に生えていますが、複葉は単葉が変化したものですから、すべての葉が平面的についています。

(フィボナッチ数列について)

1202年、イタリアのピサの町に住むフィボナッチ(1179年頃~1250年頃)は次の様な問題を考えました。 「オス、メス1つがいの親ウサギが、毎月1つがいの子ウサギを生む。

子ウサギは1ヵ月すると親になり、2ヵ月目から毎月、子ウサギを生み続けるものとする。

1ヵ月目には、生れたばかりの1つがいの子ウサギが居るものとすると、一年でウサギはどの様に増えていくのだろうか。

答え。ウサギのつがい(番い)の増え方は、1ヵ月ごとに1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,…となり一年では233組となります。ウィキペディアに乗っていた表は次のとおりでした。

生れたばかりの番い 生後一ヶ月の番い 生後二か月以上の番い 番いの合計
0ヶ月
1ヶ月後
2カ月後
3カ月後
4カ月後
5カ月後
6カ月後 13
7カ月後 21
8カ月後 13 13 34
9カ月後 21 13 21 55
10カ月後 34 21 34 89
11カ月後 55 34 55 144
12カ月後 89 55 89 233

私はその表をよく理解できなかったのでウサギの親、子、孫、ひ孫で計算してみました。

第一子は親の2か月後に生れ親の4カ月後(第一子の3か月後)から毎月一つがい産みます。

第一子の孫は親の4カ月後に生れ親の6カ月後から毎月一つがい産みます。

第二子は親の3ヵ月後に生れ、親の5カ月後(第2子の3カ月後)から毎月一つがい産みます。

それを表にしていくと次のようになります。

0ヶ月 1ヶ月後 2カ月後 3ヶ月後 4カ月後 5カ月後 6カ月後 7か月後
親のつがい
子供のつがい
孫のつがい 10
ひ孫のつがい
つがいの合計 13 21

子ともは毎月一つがいずつ増えていきます。孫は4カ月後に2か月後に生れた子から一つがい生れますが、5カ月後には2か月後の一組と3カ月後の二組を足した3組から生れます。

6ヶ月後には2カ月後、3カ月後、4カ月後の累計の6組の孫がうまれます。

ひ孫は6ヶ月後に後4カ月後の孫から1組生れますが、7か月後には4カ月後と5カ月後の3組を足した4組が生れます。

 

フィボナッチ数列や黄金比は自然界のいろんなところで用いられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

蜂の巣に女王蜂がやって来て 女王蜂がAに来て左から右に進むとしてBへは1通り、Cには2通りDには3通りそれではE,F、G、H、Iへは何通りありますか?

答え:
E  5通り
F 8通り、
G 13通り
H 21通り
I 34通り

参考図書

「面白くて眠れなくなる植物学」 稲垣栄洋 著 PHP研究所
「これで納得!植物の謎 Part2」 日本植物整理学会 編 講談社ブルーバックス

(フィボナッチ数列の項 おわり)

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