デジタルライフ~医師もスマホを活用

ある病院で診察を受けたときのこと。ヘルニアで手の痺れが続いているが、その症状を尋ねられたので、痺れ、痛みはいつもと変わらず効き方は弱いと答えた。医師は考えた末、今回2種類の薬のうち1種類だけ強めのものを処方しようということに。

すると、その医師はスマホを取り出し、私に処方すべき薬を検索し始めた。暫く検索した後、これと決めてスマホを置いたのである。医師にとって何も悪いことをしているわけではないが、何か受ける印象はよくない。どう言ったらいいか、医師のスマホ操作が、電車内で若者がスマホゲームに興じている姿に重なり、医師という職業がうすっぺらく見えたのである。

この時、別の病院での光景を思い出した。当時私は高血圧症の薬を2種類飲んでいたが、少し前から、その種類の薬が統合された1種類に変更されていた。その薬は比較的新しい薬で、多くの医師にまだ知られていなかった。そのことを教えてあげると、詳しいですねと言いながら、辞典のようなもので調べて納得した。

なるほど、これも時代か。老医師が紙データで調べたことには違和感がなく、若い医師がスマホで検索したことに少し違和感を感じたのである。薬一覧が掲載されているデータが、紙ベースであろうがデジタルであろうが変わりない。むしろデジタルになってはるかに便利になっていることは確かなのだ。

さらに言うと、先の医師がもしスマホではなくパソコンで検索していれば、反対に老医師がスマホで検索していたとしたら、きっと印象は違ったものになったと思う。日頃、スマホの便利さ、軽快さを礼賛しながら、一方で軽さが”軽薄”さとして感じたというちょっと不思議な話でした。

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