フランスあれこれ106 垣間見た“英仏海峡トンネル”
1994年11月英仏海峡トンネルが開業しました。正確な記憶はありませんがその直後(いずれにせよ1996年夏までの間に)、私自身がこれを利用してロンドンに出張したことがあります。今はパリからの直行だと思いますが、当時は途中トンネルに入る前に乗り換えたと記憶します。日帰りの往復でした。当時はイギリスもEU脱退前で、同じ列車に車を積んでドーバー海峡を渡っていたと思います。(現在はどうしているのでしょう?)
帰国して数年、今から20年位前でしょうか、私のフランスでの長い友人が日本に見えました。彼から貰ったテレカ(写真)が手元にあります。このとき彼から色々とトンネル掘削の話を聞きました。彼はその昔建設省の役人で、工事に関係していたのです。別件での日本出張でしたが、昔の仕事仲間に会ってきたと言います。川崎重工で、同社の掘削機が大変貢献したというのです。海底100m位での掘削で強靭な岩盤を突破できたのは川崎重工の機械があってのことだそうです。そしてその掘削機の記念モニュメントがドーバー海峡入り口近くに建てられたようです。
改めてこのトンネルの概要を調べてみました。
通称 “ユーロトンネル” 全長50.5km 2本のトンネルと1本のサービス用トンネル。1978年掘削開始、1991年貫通、1994年運用開始。(青函トンネルは53.85km 、1988年運用開始。 現在世界一長いトンネルは、スイスのゴッダルド・ベース・トンネル57kmで2018年運用開始。)
英仏海峡トンネルはナポレオン一世の時代に企画され、当時の掘削の痕跡が今も残っている由。以来27回目の計画でついに達成されました。