珍名植物~オオイヌノフグリ

ヨーロッパからの帰化植物で多年草、春先の畦道で径5ミリ以下ブルーが際立つ可憐な花をつけています。子供の頃この花が咲く草叢で遊んだ想い出が残る懐かしい植物です。

オオイヌノフグリとの命名者は、植物学の権威・牧野富太郎博士ですが、大きな犬のフグリ(陰嚢)などと言う名前を思いついたのか不思議でなりません。花の後で付ける果実も、ゴマ粒より小さいサイズです。

牧野博士はユニークな人物だった様で、この他にも珍名をつけていて、代表的なのは*ヘクソカズラ⇒名前のとおり物凄い異臭で、金網等に巻き付いているのに触れるだけで手が臭い匂い。

子供の頃、田舎で農耕用の牛を飼っていました、畦に生えている草を刈ってきて与え、暫くしていくと、器用により分けて、ヘクソカズラだけは食べ残していたものです。

*ママコノシリヌグイ⇒タデ科で花は小さく、茎に小さなトゲがある植物ですが、名前を読み替えると 「憎い継子の尻を、トゲだらけの草で拭く」となります。 この植物の姿から牧野博士は、どういう発想でこの様な命名を思いついたのか、それが不思議で成りません。

山仲春男

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