十男が行く!
十男8歳 人魂(ひとだま)(火の玉)を見た

隣家のおじさん(主人)は物知り博士だった。でも病気がちで働いているのを見たことがない。天気のいい日は一人、縁側で日向ぼっこ。眼鏡、痩せて、顔は青白く、芥川龍之介という人に似ていた。 いつもラジオを聞いていた。訳の分からな […]

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十男の父 🈡 農業・公人・親 3つの顔  

11人の子の父としての顔、農家の跡継ぎとしての顔、公人としての顔、など様々な顔が父にはある。父の経歴は以下の通り(「地方自治人事調査会」より主に抜粋)。 尋常高等小学校14歳で卒業、家業の農業に就く。18歳で結婚後に入隊 […]

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十男の母🈡 ほろ苦クリスマス

私が小1、7歳の時のクリスマスの夜のことだ。夕食後、2歳上の兄と口論していた。 「サンタクロースがいると思ってるのか」 「いるよーだ。サンタは絶対いる」 「どこにいるんだよ」 「そりゃ、今はいないけど……とにかくサンタは […]

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十男の母② 高齢母の授業参観日  

ボクは母が39歳の時の子ども。当時では高齢出産だった。友達の母親達は20~30代で母にとっては自分の子供世代だ。授業参観では母は今でいうアラフィフ、一生懸命にお化粧していたように思う。子ども心にも「きょうのお母ちゃん、朝 […]

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十男の父②子だくさんの原点 

11人の子の親だから、ボクの父はさぞ筋骨隆々、逞しく精悍な男!さにあらず、ごく普通の農家の親父だ。ただちょっと寂しいおっさんずライフだ。 明治末の農家の長男だ。両親(ボクの祖父母)は男2人を生んだ後、離縁した。子供は男親 […]

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十男の母①パンツのゴム通し 

ボクが高校生の時、実家には山積みの下着パンツとゴムがあった。母の内職の材料で下着のゴム通しだ。報酬は定かでないが「1枚で1円」だったか。「あまりカネにはならんが、少しでも、ね」と母は下宿先から帰省したボクに笑って言った。 […]

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十男の父①その収入

父は86歳で亡くなったが遺した手帳に末っ子十男・ボクの高校・大学時代の仕送りなど要したお金の詳細が記してあった。 昭和39年度 155,470円 高校1年 昭和40年度 137,300円 高校2年 昭和41年度 184, […]

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十男、憧れのマドンナと結婚

農家の十男で末っ子の新米記者は24歳で結婚した。相手は周囲の独身仲間たち憧れの的の女性(22)だった!恋愛でもお見合いでもない。イケメンどころかルックス十人並みでないボクが高嶺の花と結婚できたのは……。 古里の父親とある […]

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十男記者に社会の洗礼

「末っ子十男」のボクは記者研修を終え、幹部の前で配属希望先を聞かれた。同僚ほとんどが「社会部」「経済部」「運動部」など取材部門を希望していたがボクは「整理部」と答えた。高校時代に新聞部で少し新聞というものをかじっていたの […]

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十男 新聞記者になる

 11人きょうだいの末っ子「十男」のボクは高校生時、公務員などを希望する就職コースのクラスにいた。部活動は新聞部。年に3~4回発行する高校新聞を取材、制作していた。新聞を作る楽しさや読者(高校生)の反応に新聞作りが非常に […]

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