今日の散歩道(247)~オオイヌノフグリ
田圃の畦道で、小さいコバルトブルーの花びらで印象的な野草が、可憐な花をつけはじめました。
冬期のダメージで葉っぱの色は変色してますが、徐々に冬越しした古株の茎から新芽を伸ばし、緑色を増してきて、次々と花を咲かせ、枯れ草の茂みの中で真っ先に春の到来を気づかせてくれる草花です。
日本の在来種かと思っていましたが、この野草は明治の初めに、ヨーロッパから日本に伝わった帰化植物、オオバコ科の多年草です。 可憐な花の割には、オオイヌノフグリなんて可哀そうな名前が付けられていますが、命名者は有名な植物学者だった牧野富太郎博士、花の後に出来る種の形が雄犬のフグリ(陰嚢―いんのう)に、似ている事が由来のようです。
別名では、可哀そうな名前の埋め合わせなのか、「星の瞳」「瑠璃唐草」とも呼ばれます。
山仲春男