今日の散歩道(241)~セツブンソウ(節分草)
今日の散歩は、滋賀県米原市の伊吹山・山麓の深部大久保地区にて、「セツブンソウ」自生地を散策してきました。
キンポウゲ科のこの植物は日本原産、別称「春を告げる花」「春のプリンセス」と言われています。
日陰に残雪が残る奥深い山地の雑木林で可憐な花を咲かせていました。 事前に草丈は10~20センチ位と聞いていましたが、実際にははるかに小さくてビックリ、その上に、花が恥ずかし気に顏を伏せて下向きに咲いているので、顔を入れての撮影は正に地面に這いつくばった姿勢を取らざるを得ませんでした。 草丈は精々5センチ余りです。
人が足を踏み入れない山裾の雑木林にある半影地に自生し、節分の頃から開花が始まるので「セツブンソウ」と、ついた
名との様ですが、近年は開発や盗掘の為に自生地が激減し、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に登録して保護されています。
早春に塊茎から芽を伸ばし、白い花弁の様な萼片を5枚開き、白と薄紫の淡い色合いは実に可憐、太陽光に応じて花を
開閉します。 そして花の後、晩春には地上部をすべて枯らして、長い休眠に入ります。
山仲春男