今日の散歩道(229)~サクラソウ(桜草)

強い寒気の南下による戻り寒波で、日本列島全体が寒さで震え上がる朝、大阪でも小さな粉雪が舞っています。

いつもウォーキングに出掛ける公園で毎年植えられる数百株のサクラソウ、まだ葉っぱの色も薄緑色で成長も十分でなく、ようやく小さな花茎を伸ばし始めたばかりですが、日当たりの良い場所に慌て者の一株だけが、かぼそい茎の先に花を咲かせていました。 あまりの寒さに震えながらビックリしている事でしょう。

サクラソウ属の原産地は、日本から東アジアに掛けての地域に分布し、その後の品種改良で栽培園芸種として、現在世界各地で300種ぐらい栽培されているようです。 日本では江戸時代の元禄年間に武士の間で栽培が流行した伝統園芸植物のひとつで、日本の原種を起源とする種は20種余りあるそうです。 近年の土地開発により日本の自生地は縮小し、唯一残っている埼玉県の自生地は、国の天然記念物に指定され保護されています。

写真の種は、園芸用として広く栽培されている「セイヨウサクラソウ」という外来種で、これは中国雲南省の原種を英国で品種改良を加えて作られたものです、花の時期は3月末から4月に掛けてが見頃に成ります。

 

山仲春男

 

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