今日の散歩道(226)~俗称「ー億両」

日本原産のミヤマシキミ(深山樒)です。 ミカン科の常緑低木で、本州南部大平洋側の奥深い山地で、多湿な日陰に自生し、三重県北部域の藤原岳での群生が知られています。 学名はSKIMIA JAPONICA。

この時期に写真の様に小さく密集した蕾をつけ、白い花が咲くと柑橘系の良い香りが漂ってきます。 花は両方に咲くので区別がつきませんが雌雄異株で、雌株には実が出来て、その実は初冬の頃に指先ぐらいの卵型をした赤い実になりますが、猛毒なので要注意です。

冬期に赤い実をつける縁起植物として、千両 万両は広く知られていますが、これはその上をいく「億両」と呼ばれるもので、万両より実が大きいので億両の名がつけられたとの説がありますが、実の数も少なく鑑賞対象としては千両・万両よりも見劣りし、「億両」はちょっと名前負けの気がします。 日本原産のミヤマシキミはヨーロッパで品種改良されて、園芸品種のスキミアとして日本にも逆輸入されている様です。

 

山仲春男

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