スマホライフ29~仕事はSNS?
最近のネット社会では、日常生活で目にした光景を誰もが簡単に、いわゆるSNS「メタ(旧FACEBOOK), Instagram, X(旧Twitter)など」にアップロードするようになった。利用が始まってしばらくのうちは大半がその他大勢であり、誰がアップしたものかを気にすることがなかった。
その後、頻繁にアップされる写真やコメントなどの中で、大勢の人に高評価されるものが出始めた。その人気がさらに高まるとやがてスター的な存在になる者さえ出てきた。内容はさまざまだが、コンテンツが良く何万、何十万とフォロワーが増えてくると、それを利用しようとする広告会社が目をつけだす。
最初は、趣味としてやっていた行動が継続することで一定の評価を受けるとお金に繋がるようになった。このようにして、Youtuberやインフルエンサーと呼ばれる人が誕生し、ネット社会の寵児となっている。一人一台と言われるスマホで、いつでもどこでもアクセスできることが、送信側と受信側を簡単につなぐ。
頻繁に利用する若者たちはそれがないと毎日が始まらないようだ。その様子は、デジタル音痴の高齢者から見ると、遊んでいるようにしか見えない。しかし、彼らのうち何人かはただ見て楽しんでいる(つまり遊んでいる)かもしれないが、一方では、そういう人を惹きつけて見せる側で商売として生計を立てている者もいる。
さらにもう一つの現象がある。タレントを代表として、テレビに出て活躍できる人はごく限られた人たちである。一時的に人気が出て毎日のようにテレビで見かけてもいつの間にか消えていることが多い。ところが、テレビに出られなくなった人でもSNSの世界では生きられるようだ。
出演を決定するのはテレビ局やプロデューサーなど関係者だが、Youtubeではそのような人はいない。スマホ一台と自分のやる気だけで始められる。あとはいかに人気をつかめるか、コンテンツをいかに充実させられるかにかかっている。
シニア世代も頭の切り替えが必要なようだ。