フランスあれこれ100 優雅な船上生活
パリの中心部に近くセーヌ川に繋がる運河、かつては物流の一大拠点でもあった船溜まりに船上生活を楽しむ人々。
先ずは最近のGoogle Mapをご覧頂きましょう。写真は運河に並ぶ平底船(運河専用の小型船舶)ですが、これはその一部だけで、運河の北にあるバスチーユ広場(革命広場)まで約300m位続きます。セーヌ川をノートルダム寺院を少し遡上したところで、かつては物流の一大拠点でもあった港(アルセナル港)につながる運河(サンマルタン運河)の一角です。
平底船は運河専用で、船底が平坦に出来ています。無論かつては物流専用だったのですが昨今これを住居として水上生活を楽しむ人が増えていると言われます。それもただ住宅の代わりに水上生活というのではありません。優雅な生活を送っている資産家や十分な年金で豊かに暮らす人たちのあこがれだと言います。一定期間の賃貸も可能ですが、自宅を売却或いは賃貸に出して、無期限に水上生活を楽しむために購入する人も少なくないと言われます。物件不足で海外(特にオランダらしい)から購入することも。気に入った街であれば長逗留、或いは季節によって行く先を決めることも出来ます。
右にフランスの運河地図をご覧いただきます。私の印象ではもっときめ細かく張り巡らされています。
一度パリから遠く離れた所で旅行中の水上世活を楽しんでいる人に出会ったことがあります。地図の中央下の”SOUTH”と書かれた辺り(カルカッソンヌ近辺)だったかと思います。西に向かって大西洋に抜けるようで運河の水位調整のドックを待っている様子でした。その時の話では運河を使ってドイツやオランダその他もっと遠くまで行けると聞いた記憶があります。
昨今は水上生活ツアーまであるようです。