スマホライフ38~ AI による医療革命2
AIとのおしゃべりで認知症の予防
認知症の予防をめざし、横須賀市は会話型生成AI技術を活用した新たなサービスの開発に着手する。民間企業と連携し、市内の介護施設などで試験的に利用して医学的な効果が認められれば本格的なサービス提供を始めるという。
人と話しているような自然な会話体験ができるアプリ「Cotomo」を開発したStarley(スターレー)東京と連携協定を結び、計画内容を発表した。
開発中の「シニア向けおしゃべりAIサービス」は音声でのコミュニケーションに特化し24時間365日いつでも、スマートフォンやタブレット端末に話しかけるとタイムラグのない自然な会話がAIとできる仕組みだとう。
昭和時代のニュースをAIに学習させることで高齢者の想い出話を促すことも可能といい、話し相手がいるという安心感や過去の記憶を呼び起こすことなどによって、認知症を予防する効果が期待できるとしている。効果については脳科学の研究をしている学術機関が医学的見地から確認していく。
市によると、85歳以上の市内の高齢者数は2020年の20198人から30年には約1.5倍の29277人になると推計。さらに一人暮らしの高齢者も年々増えている。また、認知症の人の割合は85歳~90歳で約3割、90歳以上では約3割、90歳以上では約5割とする厚生労働省にデータもある。
認知症予防の新たな取り組みの第一歩となるかどうか注目したいところである。