手拭いの暖簾(1)出会い

ハイムにお住まいのAZさんから寄稿いただきました、「手拭いの暖簾」をシリーズでお送りします。

不定期ながら、隔週ペースで掲載の予定です。どうぞお楽しみ下さい。

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台所は食事を作る私の大事な居場所。きれいに片付いているのはほんの短い時間です。大抵は料理の準備と調理、後片付け!もう手の付けけられないほどに散らかっています。

居間から丸見えの見苦しさを何とか隠そうと暖簾を吊るすことにしました。

それからはカフエカーテン・染めた物・織物・レース・縄のれんなど素材と色彩を替えて幾つも吊り変えていました。でも何となくしっくりと落ち着かないまま満足できないで過ごしていました。何年ものかなり長い月日だったように思います。

そんなある日知人から「使い方は自分で考えて下さいね」と一枚の手拭いを頂きました。ワラビ・ゼンマイ・蕗の葉と木蓮の花の図柄。柔らかい色彩の素敵な手拭い。季節感100%。すっかり気に入りました。気持まで早春の爽やかな晴れやかな気分になれました。

くださった方のお気持ちを十分に反映できる使い道は?と考え込みました。

そして布を切ることなく上下をミシンで始末して竿を通せば暖簾になる!とひらめいたのです。ようやくにして思い付いた時は我が身を褒めたいような嬉しさでした。かれこれ10数年前の事です。

それ以来我が家の暖簾は、とっかえひっかえずっと2枚の手拭いになりました。
最近のお気に入りは藍染めです。木の葉の名前は刺繍糸で刺しましたが難しかったです。

AZ

 

 

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手拭いの暖簾(1)出会い” に対して3件のコメントがあります。

  1. ネイビーブルー爺 より:

    藍染めの暖簾、素敵ですね! 落ち着きと清潔さを感じます。
    若いときから紺色系統が好きで何を買っても紺色、navy ばかりで交通関係の会社の社員と間違われるような格好をしていました。
    もし今だったら、Tシャツでしょうか。藍染のTシャツをスッと着こなした爺さんって素敵ではないでしょうか!

  2. AZ より:

    コメントをありがとうございます。季節・年齢を問わず、何にでもすんなりと溶け込む藍色は究極の日本の色だと思います。藍染めのTシャツにジーンズの素敵なネイビーブルー爺にお目に掛かりたいと思います。既にお会いしているのでしょうか? AZ

  3. 山親爺 より:

    AZさん

    藍染のこの風情は何とも言えずいいものですね。

    実は私も10年近く前から偶然藍染に嵌ってしまって、以降毎年自分でT-シャツなど染めています。型染・絞り染めなど下手なりに楽しんでやってます。

    ご存じかもしれませんが、生田緑地の伝統工芸館では、初心者のコースからあり、また持ち込みで自由に好き勝手に染めることもできますよ。こちらは染めるT-シャツなり手ぬぐいの重さ、グラム当たり35円程度(現在いくらかはご確認ください)で染められます。是非とも挑戦されてはいかがでしょうか?

    山親爺

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